どんよりした平日の明け方は熱燗を
先日梅雨が明け、今日セミの鳴き声を聞いて、少年は「あぁ夏だなぁ。」と感じた。
夏休みが始まる前の日曜の午前中、少年は縁側でアイスを舐めていた。
頭の上では風鈴がときどき小気味いい音を立てていた。
いつにも増して暑い日で、日差しが少年の座った足を焦がしていた。
少年は半ズボンだった。
頬を伝って汗が流れ、アイスも溶けてきた。
少年は、近くにある屋外プールのオープンが待ち遠しかった。
控え目に吠える兄弟と僕
此の程、自分の子供が運動場で楽しまない。
暑すぎるからだろうか、家のおもちゃがものすごく楽しいからか。
わずか前までは、すごく公園に行きたがっていたのに、ここ最近は、わずかでも行きたがらない。
考えるに、父親としては、考えても考えても困ることもなく、気にしないが、しかし女親としては多少でも気にしている。
けれど、暑くてきつい場所でいさせるのも熱中症が不安だ。